MyRoseGarden 83 ~挿し木の方法1~
2013年 07月 28日
どうしちゃったんだろう? 送信ボタンは1番下にあるのに!?
今日は「挿し木」の方法について特集します。
ブランド苗は3500~5000円/本、ERの最新品種なんかもっとしますよね!!
以前書いたように、我が家は「カミキリムシ」の巣窟で毎年多くのバラが彼らの犠牲になり、天に召されます。
大枚をはたいたバラが一瞬でただの有機物の塊になり、土に帰ってしまいます。
中には購入した年にやられたり、数年育ててシンボルツリー化したものがやられたりします。
それを補うために「挿し木」をしています。
言い訳が長くなってしまいましたので、そろそろ始めます。
この方法は時期と品種を選べば9割以上は成功します。
うちの場合、休眠挿しは成功率が悪いので確実にコピーを作りたいバラは緑枝挿しをします。
今日のサンプルはこのバラです。
挿し穂は花が咲いた枝を少し長めに切りましょう。前年の枝は使用しません。
枝の熟度は今年伸びた枝で、花が咲いているぐらいがベストでしょう。
水揚げがいいからです。
時期は5月、10月がいいでしょう。このころが良いさし穂を入手でき、気温もあまり高くないので水が腐りにくいからです。
こんな感じの枝を用意します。
花の部分は切り取って飾ってください。ついたままだと開花のためにエネルギーを使ってしまいますから
また、切れ味のよいカッターを使用してください。はさみは切り口がつぶれるので使用しない方が良いでしょう。
挿し穂はこんな感じに調整します。葉っぱを1枚だけ残します。
よく2,3枚残したものを見かけますが、水の蒸散のバランスが崩れるので1枚だけ残します。
また、葉っぱを半分にしたのを見かけますが、上の時期に挿し、後述する処理を施せばそうする必要ありません。
挿し穂の切り口はこんな切り口ではこの時点で失敗です。もっと鋭角になるように切って、断面積を広くして水と接する部分の面積を大きくしましょう。
ここがポイントですが、切る部分も茎の途中は切りません。
私はこんな感じに切ります。葉を1枚切り取りそのすぐ下を斜めに切ります。
もちろん上の写真の様に茎の途中部分を切っても発根しますが、確率は下がります。
こう切ると切り口及びこの芽の下の部分から発根します。
また、この芽が伸びてよい枝が出たりします。(シュートにはなりにくいようです。)
挿し穂に葉っぱを1枚しか残していないので、「波平さんの一本毛」の様にしっかりと管理し、いかにしてこの葉っぱを守るかが挿し木成功の大部分を占めます。
私は「蒸散抑制剤」を使用します。色々ありますが私が使用しているのは「アビオン-C」です。
通常の農薬散布の際、固着系展着剤「アビオン-E」を使用されている方は多いと思いますが、基本成分はそれと同じです。農薬成分をコーティングするか、葉っぱをコーティングし水の蒸散を防ぐかの違いで、結果としては葉っぱをコーティングするわけですから同じです。濃度に注意すれば「アビオン-E」で代用できます。
また、黒点病やハダニがこの葉っぱについている可能性があるので、「サプロール」、「コロマイト」、「アビオン-C」を規定濃度で混ぜスプレーを作り、挿し穂にかけ、花瓶等に挿し、水揚げがてら薬剤を乾かします。
明日はこうして準備した挿し穂を挿していきます。
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