MyRoseGarden 84 ~挿し木の方法2~
2013年 07月 29日
気象庁からも「これまで経験したことのないような大雨で、命を守る行動を」という最上級の警報が出るくらいで、例年の7月の降水量の1.5倍が半日で降ったようです。
幸い当方は山口県西部にあたり、ほとんど雨は降りませんでしたが、出身が萩市なので気が気ではありませんでした。被害が少ないことを祈っています。
昨日に引き続き、今日も「挿し木」について特集します。
我が家では挿し木は「ロックウール」にします。「ロックウール」を直訳すると「石綿」となるので、えっあの「アスベスト」に挿し木するの?と思われる方もおられるかもしれませんが、「ロックウール」と「石綿」は全く別のもので「ロックウール」は玄武岩を焼いて作成したものです。
切り花農家では「ロックウール栽培」が主流だと思います。
HCで数種類販売されていますが、私は10cm×10cm×10cmのものが3個入りで500円程度で販売されているので、これを写真の様に2.5cm×2.5cm×2.5cmの立方体64個にカットして使用しています。
これを利用するのは、無菌性で 保水性に優れ、多孔質なので植物に酸素も供給することができるからです。
箸で穴を1.5cm程度あけます。直接挿し穂を挿し込むと切断面が痛み発根しません。また、穴を深くあけすぎると、カルスが形成されたとき、この部分が外部に出て、発根が妨げられるので、「ロックウール」の厚さの半分程度の深さにする。
いよいよ挿し穂を挿します。「ロックウール」を水につけ、十分に吸水させて挿し込んでください。
よく「ルートン」等の発根剤をつけますが、私は一切付けません。
水にも「メネデール」等も入れません。
複数のバラを挿し木するときは、識別用にビニールタイ?を挿し込みます。
容器は100均でシューズケースを買ってきて、それに水を張って利用しています。
水の量は、「ロックウール」の厚さが2.5cmなので、2cm~2.5cmぐらいにしています。
水は様子をみて減ったら加える程度で、入れ替えたりしません。
本当は入れ替えた方が良いかも知れませんが・・・
5月、10月に挿せば1カ月ぐらいで発根します。11月以降になると2ヵ月程度かかります。
これは昨年の11月の終わりに挿したものの2月上旬の状態です。
昨日の記事の6枚目の写真を説明した時に書いたことの証明写真です。
切り口及び芽の下の部分から発根しますと書きましたが、確かに切り口と芽の下の部分にカルス(白いぶつぶつ)が形成されています。見えにくいのですが切り口の方からはすでに発根しています。
芽も伸び始めています。
この写真でも既に「ロックウール」内の芽が伸び始めているのがわかります。
また、この挿し木の方法のメリットは発根状態を目で見ることができるという点です。
土に挿すタイプの挿し木で失敗する典型的パターンは発根したかどうかがわからず、確認しようとして挿し穂を触ってしまいダメにするというケースですが、この方法ではそれがありません。
明日はこれを鉢上げしましょう!!
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